魔術師セラティ




【 セラティ・マクレーン 】

・・・ 容姿
緩く癖のかかった、腰まで届く亜麻色の長い髪。
黒曜石のようなその瞳は、鈍く光を反射する。
あまり外に出なかったためか、色白。
かなりの器量よし。
本を読むときなどは、黒い縁の眼鏡を掛ける。
・・・ 性格
一見冷たそうに見えるが、実は優しい。
苦しんでいる人をほうっておけない。
母親が死んでから、長い間執事と暮していたためか、やや男性口調。
かなり頭はいい。
ある王家の血筋を引いている。
・・・ 魔術
母親は様々な魔術を使えたが、セラティは心術系のみ。
人の心を読むことが出来る。
だが普段は読まないようにしている。
例外として、本人が強く心に思ったことは意識しなくとも聞こえてしまう。
その逆もしかり、本人が強固な意思をもって拒めば、セラティにも心を覗くことが出来ない。
身体的、精神的疲労を伴うが、心を操ることが出来る。
(マインドコントロール)めったなことでは使わない。
同じく本人が強固な意思をもって拒めば、操ることはできない。
だがそれは本当に確固たる“自分”を持っている者のみで、大半の人間は逆らうことは出来ない。
もう一つ、マインドコントロールの術から逃れる方法がある。
それは…開閉心術に属する閉心魔術を習得した魔術師が、魔術を使うこと―…。



【 ダット・ア・メリル 】

セラティの恩師。学会でも名を誇り、数々の賞を受賞している。
立派な髭を生やし、丸眼鏡を掛けた、初老の男性。
温厚なセラティの良き理解者。
最近ちょっと太ってきたかな、と自覚している。
基本的に天然ボケ。
しかし妙に鋭いところがある。
心理学となれば、人にも厳しく他人にも厳しくなる。
その毅然とした態度、振る舞いと、普段の性格のギャップが有名な著名人。
女の子めいた姓がちょっと恥ずかしい今日この頃。



【 リエナ・カウディラ 】

絹糸のように艶やかな短めの黒髪と、縁なしの眼鏡を掛けた少女。
その生い立ちのせいか、暗い印象をもたれることが多いが、根は素直で知的な性格。
一夜にして陥落した村の、大地主の娘だった。
喫茶・Atlantisの店長に養子として引き取られた。
森でのことが一種のトラウマになり、精神科医にカウンセリングを受ける。



【 ウィル・マスター 】

若くして死んだ少年。
森に一家で住んでいた。
自然が好きな優しい少年。
物知りなおじいちゃんと住んでいたため、博識。
色素の薄い、栗色の髪と、胡桃のようなハシバミ色の目が印象的。